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愛するということ 最終話特大号

   正樹は戸惑いながらも訊いてる事が分からないとでも言いたげに答えた。彼の頭の中は今、正に動転していた。 「だから、お前の気持ちはどうなんだよ」  苛立ちを見せた態度で智彦は言った。 「ああ、そうだな …… 」   正樹は正気へと戻り、冷静に言葉を探した。そして思った。   前にも同じ様なことを考えたが、友情が日増しに掛替えのない物となっている今、智彦の思いを裏切るわけにはいかない。ましてやこの世界の彼は、恵の事を正樹よりもずっと昔から想っていた。正樹はそれを思うと、智彦に対してとても哀れにも似た感情にさえなる。   やはり、身を引こう ―― 。   正樹は自分が恵と付き合うことで彼女をまたしても不幸になどしたくはない。自分に縁がないのならば、世界を変える大罪は、やはり全てを良からぬ方向へと未来を進ませるだけだろう。いや、その前に何もかもが消滅してしまう。   正樹は、たとえばもう一つとも言うべき第三の現実的世界があったとして、恵に再び出会い、関係を築いただろうと信じながらも、しかし、その三つある全ての世界の内一つだけは、少し離れた場所からそっと彼女を見守る愛し方もあるのだと、彼は心にそう言い聞かせた。   正樹は今、遠く上空に見える雲の流れに目を細めた。只、自然 に、 風に流され場所へと向かうその物体は、まるで人生における宿命を思わせた。   正樹は、一つ溜息を隠しながらもした後、智彦へ向いた。 「お前とならきっと良い方向に行くと思う。俺が言えることはそれだけだよ。大丈夫、全ては上手く行くさ」  発せられたその言葉は、少しばかり涙混じり に 揺らいだ。 「それじゃ、協力してくれるか ? 」  智彦は笑顔になって訊いた。 「ああ、勿論。それで、俺は何をすれば良いんだ ? 」  苦痛に満ち溢れながらもそれを押し殺し、やや無感情的に落ち着いた調子で正樹は 訊く 。   智彦が正樹に寄ってきた。彼はまるで誰にも聞かれてはならない様に小声で「実はな、あいつに気持ちを探って欲しいんだ。俺の事どう思っているのか訊いてみて欲しい。それでな、その答え次第で最終的に告白するかどうか決めようと思ってる」と、話した。 「そうか …… 」  言って正樹はもう一つの世界の自分を思い出した。   そう言えば、恵と関係を持つ前、智彦に相談しようとしていた事があった。それがこの話だ。世界はやはり

原付バイクと風景画 18

 原付バイクと風景画 18

膣内に何回も何回も挿入した。かれこれ二時間くらいになる。部屋は延長して貸し切っていた。

 やがて遥の膣が耐えきれなくなった。ヒリヒリとして痛むのだ。

「もうやめて……。痛い……

「ああ、実は俺も痛いんだ。ひりひりする。今日はもうやめておこう」

 剛は抜いた。

「ごめんな」

「ううん、いいの……

 ふたりは一緒にシャワーを浴びた。

 今日のそれはとても思い出深いものになった。だってそうでしょう? 生まれて初めての経験なのよ。それに、最初からこんなにやるだなんて。もう、元気な人……。そして、たくましい人……。遥は、はっとした。いけない、またよ。まただわ。どうしよう。どんどん、どんどん、虜になってゆく自身に対して、彼女はとても危惧した。しかしながら、もはや遅かった。万事は休したのだ。遥はもはや剛の巫女である。性奴隷だ。内心、そうであってほしかった。彼女はマゾヒストの性である。とうとう本性をあらわにした雌豚なのであった。わたしは醜い雌豚。そのままポークソテーにされてすべて食べつくされて消えるの、この世から。頭が狂いだしそうだ。気が動転しそう。どうしてわたしはさいしょのベッドインだけでこうも思考を滅茶苦茶にめぐらせるのかしら? 不思議な現象だ。剛は何もしちゃいない。だけれども彼の裸体からはなにかこう殺気立つものがひっそりと感じられた。隠れているような気がした。遥は女だ。直感は鋭いものがある。感じる。感じていた。剛の太い男根。たくましすぎるペニス。そうよ、私はペニスが大好きなのよ。そしてとても淫乱女なの。はあ、と、遥は吐息を吐いた。どうしよう、わたし。それは今後の展開が教えてくれるはず。でもね、まって。私はそう望んでいるのよ。だから思うの、そう言うことを考えるのよ。なんて破廉恥なんでしょう。わたしはスケベで淫乱な女なんだわ。嗚呼、マリヤ様。これが女というものなのですね? そうでしょう? マリヤ様。あなたもそうであったのですか? わからない、遥は自分が分からなかった。翌週もセックスをした。ふたりで絵を描いた後、公園のトイレで、した。

 遥は剛へ抱かれるたびに、どんどんどんどん美しくきれいになっていった。もともと容姿のいい彼女のことだから、学校おろか社会でも注目の的となり、それが嫌で、遥はいつも露出の少ない恰好をしていた。しかしながら彼女は性奴隷であり雌豚である。彼の前では淫乱に甘い蜜をまき散らすめしべのような存在。剛はいけないミツバチ。毒をもった蜂である。遥はときどき猛毒を尻に刺されたりなんかもした。鞭打ちだ。痛かったし泣きそうだったけれど、でも、それでもなお彼女は官能的感じた。嗚呼! ご主人様ぁ! 遥はどんどん性に堕ちてゆくばかりでどうしようもなかったが、男根を咥えるときは幸せを感じた。口の中に。膣の中に。

 毎週日曜日はセックスの日であり散歩の日。二台の原付バイクで遠出なんかもして楽しんだものだ。高速道路には出入りできないが、なあに、日曜日のことだ。首都圏は車がまばらだったし、埼玉、神奈川、千葉あたりは平日でも車の数は少なかったものだから、短時間で河川敷や海浜公園など行けた。そしてスケッチブックで絵をかくのだ。二人して。たのしかった。楽しすぎる日曜日。

 高校生と言えば、性の快楽を含む男女交際を覚える社交場のようなものだ。だれだって同じようなことはしていたし、中にはドラッグで決め込んでいるカップルらもいたほど。遥と剛の関係はまだましな方なのである。まだ、普通の方と言えばそこまで。剛はセックスの場以外では遥にやさしかった。彼女もそれだからSMプレイに耐えられた。それに、そのプレイはもっと悲惨なものもあったりする。そのジャンルから言わせてもらえば、遥と剛のプレイはまだ序の口なのであった。本当におさわり程度。なぜに剛はこんなにも暴力的なのかは、遥は果たして知らない。なぜ? なぜこんなにも暴力的なプレイを好むの? わからなかった。でも、それでも自分はこうして感じていて、それを彼は喜んでいる。剛は来年の二月に卒業する。遥は三年生だ。はたして、彼の卒業後も、そしてまた、自身の卒業後も、こんないけない関係は続いているのだろうか? ふしだらな、とてもとても臭う交際。ディープで紫な肉体交渉。つづくのだろうか? 考えてみた。こたえはさよならと言われれば、さよならと返すだけだわ

 けっきょくのところ、剛にはほかにも女がいて、遥のことなど遊びでしかなかった。そう、それでいいの。わたしは捨てられて、また新しい恋がしたい。遥はそう考えていたし、挫けなかった。とにかくこのふしだらな関係はよくないことは分かっている。でも抜けられない。それはなぜ? 彼が離れないからよ。そう。別れがあるのならば、わたしはよろこんでそれを受け入れる。そうとしか考えていなかった。

 卒業式が来た。剛は遥に何も言わず学校を後にした。そして、それからもう二度と会う事は無くなった。ひどい! ひどいわ! 遥は怒り泣く。彼女のきもちを持ち去ったまま消えた彼がとてもとても許せなかった。感情をあらわにして泣く。泣く。剛は本当にひどい男だった。でも、それでもやさしくて、そしてたくましかった。綺麗な形をした肉棒も素敵だったし匂いも好き。でも、やっぱり別れってあるのね。そう思う事にした。そうでなければ結論付けられない恋。嗚呼、とってもすてきなひと。だけれど、ひどいひと。遥は涙をようやく止めた。そして次の朝はきた。

 彼女はもう二度と剛のことを思い出したくはなかったものだから、極力、彼と一緒に行った場所へは足を運ぶことをしなかった。それはいったいだれのため? 遥は考えたりもした。そう、それはね、わたしのためでもあるの。そして誇れる名前のためなのよ。わたしには、もう、とてもいけないふしだらな黒歴史が出来てしまったとして、それらはもう拭えないの。だからもっと自分を大切にしなきゃ駄目。そう、そうよ。そうに決まっているわ。遥は原付バイクを走らせた。群馬県へと向かう。此処には剛と来たことが無い。そう、まったく新しい領域だ。そこで彼女は川の流れを見た。只々きれいで、よい水のかほりが漂っていた。

 遥は茶道に華道。そして受験勉強とスケッチに集中して取り組む毎日を過ごした。もはや剛のことなど心の中にはみじんも残されてはいな。これでよかった。よかったのだ。そういえば、斉藤のぶこし先生あいさつしに行ってないし、先生もまさかいとこになっているとは思っても見ないだろうから、こちらへくる気配がない。いとこと言っても遠いらしいから正月に会ったりなんかもしないし、本当に困ったわ。近いうちにギャラリーへ足を運びましょう。彼女は考えていた。

 遥は里美先生に電話を掛けたかったけれど、でも、それは望まないかもしれない。里美先生には里美先生の事情があるものね。しかたがないわ。嗚呼、なにか遥は突然孤独感

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