詩情 2

 

 

「私は花になりたい」

 

今日は小雨がポツリとだが、辺りを水色でうるおしている。

僕は傘も差さずに散歩に出た。初夏なので気持ちが良い。

ふと、後方からけたたましいサイレン音がなってこちらへ向かってくる。救急車だった。

厄の悪い時に外で出たものだ。そう思った。

五分くらい歩くと海辺に沿うようにして路肩が続いている。

今日は海もさえない表情をしていた。海鳥の声すら聞こえては来なかった。

僕はなんだか嫌気が差し、途端に家路へと着いた。

こんな時に花壇でも眺めていれば良かったものを。自身の心の片隅がそうぼやく。

花は良い。雨の日なんか生命のエネルギーを感じる事さえある。

それを思い出すと、こんなひにくれなどどこ吹く風。

私は花のようでありたい。

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